TypeScriptの型に関するエラーの読み方と対処法|初心者でも理解できるエラーメッセージの意味
生徒
「TypeScriptでコードを書いたら、エラーが出てしまいました…。どうすればいいですか?」
先生
「それは良い経験ですね。エラーの読み方と原因の探し方を知っておくと、スムーズにプログラミングが進められるようになりますよ。」
生徒
「でも、英語でよくわからないメッセージが出てきて困ります…」
先生
「それでは、初心者でもわかるように、TypeScriptの型エラーの読み方と対処方法を一緒に見ていきましょう!」
1. 型に関するエラーってなに?
TypeScript(タイプスクリプト)は、型(かた)というルールを使って、データの種類をはっきり決めるプログラミング言語です。たとえば、数字はnumber、文字はstringといったように、「この変数には何が入るのか」を最初に決めておきます。
この仕組みのおかげで、実行する前の段階でミスに気づきやすいのが特徴です。JavaScriptでは動かしてみて初めて分かる間違いも、TypeScriptでは「その書き方はおかしいですよ」とエラーで教えてくれます。
一方で、型のルールに合わない書き方をすると、型エラーが表示されます。これはバグではなく、「数字のはずなのに文字が入っていますよ」といった注意メッセージのようなものです。
let score: number = 100;
score = "百点"; // 型エラー
この例では、scoreは数値専用の変数なのに、文字を入れようとしています。そのため型エラーが出ます。型エラーは間違いを責めるものではなく、早めに教えてくれる親切なヒントだと考えると、怖がらずに向き合いやすくなります。
2. よくある型エラーの例を見てみよう
ここでは、TypeScriptで特に出やすい型エラーを、いちばんシンプルな例で確認してみます。ポイントは「変数に決めた型」と「あとから入れようとする値の種類」がズレたときにエラーになる、ということです。
let age: number = 20;
age = "二十歳";
このコードでは、ageにnumber(数字)を指定しています。つまり「ageには数字だけを入れる」という約束です。ところが次の行で、"二十歳"という文字列(string)を代入してしまっています。
するとTypeScriptは「その代入はルール違反だよ」と判断して、次のようなエラーメッセージを表示します。
Type 'string' is not assignable to type 'number'.
この英語は「string型(文字)は、number型(数字)に代入できません」という意味です。文章として読むより、左が“入れようとした型”/右が“入れるべき型”だと覚えると理解が早いです。
ポイントは、「Type〜is not assignable to type〜」の形です。これは「型が合っていません」という定番の言い回しなので、見かけたら「どっちの型が求められているか」を確認するクセをつけると、原因が探しやすくなります。
ついでに:直し方のイメージ
let age: number = 20;
age = 25; // 数字ならOK
「数字として扱いたいなら数字を入れる」「文字として扱いたいなら最初からstringにする」というように、型と値の種類をそろえるのが基本です。
3. 型エラーの読み方を覚えよう
TypeScriptの型エラーは最初は難しく見えるかもしれませんが、よく出る言い回しはほぼ決まっています。英語を完璧に読む必要はなく、「どこで」「何の型が」「何の型と合っていないのか」を拾えれば十分です。
まずは次の3つをセットで覚えておくと、型エラーを見た瞬間に状況がつかみやすくなります。
- Type '〇〇' is not assignable to type '△△'.
→「〇〇型は、△△型に代入できません」 - Argument of type '〇〇' is not assignable to parameter of type '△△'.
→「〇〇型の引数は、△△型のパラメータに使えません」 - Property '〇〇' does not exist on type '△△'.
→「△△型に〇〇というプロパティ(項目)は存在しません」
読めるようになるコツは、エラー文の右側(期待されている型)と、左側(実際に渡した型)を見比べることです。特に「assignable(代入できる)」という単語が出たら、型のミスマッチを疑うと早いです。
読み方のイメージ(短い例)
function greet(name: string) {}
greet(100); // 文字列を期待しているのに数字を渡している
この場合は「Argument of type 'number' ... parameter of type 'string'」の形になり、「渡したのはnumber、必要なのはstring」と分かります。エラー文の構造を理解すると、修正のヒントがそのまま見えてきます。
4. 型エラーの直し方の基本
型エラーが出たら、まずは型の指定を見直しましょう。たとえば、次のようにすればエラーを防げます。
let age: number = 20;
age = 25; // OK
また、文字を入れたい場合はstring型にすれば大丈夫です。
let name: string = "田中さん";
TypeScriptでは、型とデータの種類をそろえることが大切です。
5. 関数での型エラーの例
関数(function)を使うときにも、型が合わないとエラーになります。
function greet(name: string) {
console.log("こんにちは、" + name + "さん");
}
greet(100);
この場合、greet(100)で数値を渡していますが、関数は文字(string)を受け取るように設計されています。よって、次のようなエラーが出ます。
Argument of type 'number' is not assignable to parameter of type 'string'.
これは「number型の引数は、string型のパラメータに渡せません」という意味です。
6. 補足:型推論でも型エラーは出る
TypeScriptでは、型を明示的に書かなくても、型推論(かたすいろん)で自動的に型を決めてくれます。
let isStudent = true;
isStudent = "はい"; // エラー
この場合、isStudentは最初にtrueが入っているため、boolean型と判断されます。途中で文字列を入れようとすると、型が合わずにエラーになります。
型推論が働いていても、最初に入れた値の種類を守る必要があります。
7. エラーを怖がらずに向き合おう
エラーメッセージは、TypeScriptがあなたを助けようとしてくれているサインです。「どこが間違っているのか」をヒントとして教えてくれるので、ゆっくり読んで原因を探してみましょう。
最初は難しく感じても、エラー文の英語はだいたいパターン化されています。焦らず、ひとつずつ読み取る習慣をつけることが、上達への第一歩です。
まとめ
TypeScriptで型に関するエラーが出てくると、最初はとても難しそうに感じてしまうことがあります。英語のメッセージがずらっと並んだ画面を見ると、それだけで不安になってしまう人も多いはずです。しかし、実際には型のエラーは「あなたが間違えている箇所を丁寧に教えてくれる案内板」のような存在で、落ち着いて読み解けば、どこを直すべきかが自然と分かるようになっていきます。特に初心者のうちは、数字を入れるべきところに文字を入れてしまったり、引数の型を揃えられなかったり、関数の戻り値が想定と異なってしまったりと、さまざまな理由でエラーが起きますが、ひとつひとつ丁寧に確かめていけば必ず解決できます。
型に関するエラーでよく見かけるのは、「Type 〜 is not assignable to type 〜」というメッセージです。これは「この型は、指定された型に合いません」という意味で、間違いの場所がとても分かりやすく示されています。また、関数に関するエラーでよく出てくるのは、「Argument of type 〜 is not assignable to parameter of type 〜」という文で、引数の型が違うときに出てきます。ほかにも、オブジェクトに書かれていないプロパティを参照しようとすると、「Property 〜 does not exist on type 〜」と表示されます。こうしたエラーメッセージは、毎回同じパターンで表示されるため、慣れてくると文を全部読まなくても、ざっと見るだけで意味を理解できるようになります。
さらに、型推論が働いているときにも注意が必要です。明示的に型を書かなくても、TypeScriptは代入された値から型を自動的に判断します。しかし、一度決まった型に合わない値を代入するとエラーになります。この仕組みは、コードを書いている本人が気づかない間違いにも気づかせてくれる大切な機能です。
また、実際の開発では関数・配列・オブジェクトなど、複雑な構造で型エラーが表れることもあります。そんなときに役立つのが、型注釈やインターフェースです。しっかり型を決めておくと、データの流れを見失いにくくなり、エラーも減ります。エラーはただの「止めるための警告」ではなく、プログラマーを助けるための「道案内」のようなものだと考えると、ひとつひとつのメッセージを読み解くことが学習そのものになります。
では、実際に型エラーが直る例をひとつだけ見てみましょう。
function add(a: number, b: number): number {
return a + b;
}
// 間違い(文字を渡してしまっている)
console.log(add("五", 10));
// 修正後(数字を渡す)
console.log(add(5, 10));
このように、TypeScriptの型の考え方に従って数値を渡せばエラーは消え、正しい結果を得ることができます。たった一文字の違いでも、コンピュータは必ず気づいて知らせてくれます。見た瞬間は驚いたとしても、そのメッセージは確実にあなたを助けています。
そして大切なのは、「エラーが出ることは悪いことではない」という感覚です。むしろエラーがあるからこそ、プログラムを正しく作り、間違いに気づき、修正し、より良いコードに近づけます。エラーが出ていないように見えるコードが、実際には値の型がバラバラだったり、予期せぬ動作をしてしまうケースもあります。TypeScriptが型を厳しくチェックしてくれるおかげで、将来の不具合を早い段階で防ぐことができます。
型に関するエラーは、一見すると厳しいチェックに見えるかもしれませんが、それは安全で信頼できるコードを書くための大切な仕組みです。最初は慣れないかもしれませんが、エラー文を読み、原因を推測し、型を揃え、コードを修正するという流れを繰り返すことで、自然と理解が深まっていきます。ゆっくりでいいので、自分のペースで進んでいきましょう。
生徒
「型エラーって、ただ怖いだけだと思っていましたけど、ちゃんと読むと原因を教えてくれているんですね。」
先生
「そうなんです。英語の文章に見えますが、型の名前と原因がパターン化されていて、とても親切な構造になっていますよ。」
生徒
「これからはエラーが出ても焦らずに、ひとつずつ読み解いてみます!」
先生
「それがとても大切な姿勢です。TypeScriptは、間違いを教えてくれる仲間のような存在ですからね。」
生徒
「型を意識して書くと、コードも読みやすく整う感じがします。」
先生
「その通り。型を理解すると、関数やデータの流れもつかみやすくなりますよ。」