JavaScriptのループと非同期処理の注意点を解説!初心者でもわかる使い方と落とし穴
生徒
「先生、JavaScriptでループを使って非同期の処理をするときに注意することはありますか?」
先生
「はい、JavaScriptのループと非同期処理は一緒に使うとちょっと難しい部分があります。特に順番やタイミングに気をつける必要がありますよ。」
生徒
「具体的にはどんな問題が起きるんですか?」
先生
「それでは、基本の仕組みとよくある注意点をわかりやすく説明しますね!」
1. JavaScriptの非同期処理とは?
非同期処理(ひどうきしょり)とは、「ある処理が終わるのを待たずに、次の処理を進めること」を言います。たとえば、ネットからデータを取ってくる処理は時間がかかるので、待っている間に他の処理を先に進められる仕組みです。
JavaScriptでは、この非同期処理を使ってプログラムの動きをスムーズにしています。
2. ループ処理と非同期処理が一緒に使われるときの問題
普通のループ処理は順番に1つずつ処理をしますが、非同期処理は終わる順番がバラバラになります。これが原因で、思った通りの順番で結果が得られなかったり、変数の値が期待と違ったりすることがあります。
たとえば、forループの中で非同期の関数を使うときに注意が必要です。
3. よくある問題例:変数のスコープと非同期処理
次の例を見てください。ループで変数iを使って非同期処理を呼んでいますが、意図した値が出ません。
for (var i = 0; i < 3; i++) {
setTimeout(() => {
console.log(i);
}, 100);
}
実行結果は「3」「3」「3」となります。なぜでしょうか?
これは、varで宣言した変数のスコープ(有効範囲)が関係しています。varはループの外でも同じ変数を使うため、ループ終了後の値「3」がすべての非同期処理で使われてしまうのです。
4. 解決方法① letを使う
letはブロックスコープ({}内だけ有効な変数)なので、ループの各回ごとに別の変数として扱われます。これで問題を解決できます。
for (let i = 0; i < 3; i++) {
setTimeout(() => {
console.log(i);
}, 100);
}
実行結果は「0」「1」「2」となり、期待通りです。
5. 解決方法② 即時関数(IIFE)を使う
古いJavaScriptでも対応できる方法として、即時実行関数(IIFE)があります。ループの中で即座に関数を呼び出して変数の値を閉じ込めます。
for (var i = 0; i < 3; i++) {
(function(j) {
setTimeout(() => {
console.log(j);
}, 100);
})(i);
}
これも「0」「1」「2」と表示されます。
6. async/awaitでループの非同期処理を順番に実行する
JavaScriptのasyncとawaitは、非同期処理を順番に書くときに便利です。awaitは非同期処理の完了を待つ意味です。
async function processArray(arr) {
for (const item of arr) {
await waitAndLog(item);
}
}
function waitAndLog(value) {
return new Promise(resolve => {
setTimeout(() => {
console.log(value);
resolve();
}, 100);
});
}
processArray([10, 20, 30]);
この例では、配列の値を順番に1つずつログに出しています。非同期でも順番が守られます。
7. 注意点:forEachはawaitと相性が悪い
forEachは内部で処理を繰り返すため、awaitを使っても全ての非同期処理が同時に走ってしまい、順番に処理できません。
const arr = [1, 2, 3];
arr.forEach(async (num) => {
await waitAndLog(num);
});
順番に実行したい場合は、for...ofループを使いましょう。
8. まとめなしで最後にひとこと
JavaScriptのループと非同期処理は、一緒に使うときに変数のスコープや処理の順番に注意が必要です。letやasync/awaitを上手に使って、正しく動くコードを書きましょう。