TypeScriptとJavaScriptの違いをわかりやすく比較!初心者向け解説
生徒
「プログラミングを学んでいると、よくTypeScriptとJavaScriptという言葉を聞きますが、どう違うんですか?」
先生
「とてもよく出てくる大事なテーマですね。どちらもWeb開発でよく使われる言語ですが、それぞれ役割や特徴が違います。」
生徒
「名前が似ているので同じものだと思っていました。実際には別物なんでしょうか?」
先生
「はい、TypeScriptはJavaScriptを元に作られた言語で、JavaScriptをより使いやすく、安全に書けるようにするための機能があります。違いを詳しく見ていきましょう。」
1. TypeScriptとJavaScriptの基本的な関係
TypeScriptとJavaScriptは、見た目がとてもよく似ている言語ですが、目的と特徴に大きな違いがあります。まず理解しておきたいのは、TypeScriptはJavaScriptに機能を追加した発展版のような存在だということです。TypeScriptで書いたコードは、最終的にはJavaScriptに変換されて実行される仕組みになっています。この変換の作業をコンパイルと呼びます。
つまり、TypeScriptはJavaScriptの完全な上位互換です。TypeScriptのコードの中にはJavaScriptとしては使えない機能が含まれますが、変換後は普通のJavaScriptになるので、ブラウザや多くの環境でそのまま動かせます。
逆に言うと、JavaScriptだけではできないことをTypeScriptでは実現できる、というイメージを持つと理解しやすいでしょう。
2. 一番大きな違い:型の有無
TypeScriptとJavaScriptの違いで最も重要なのは、型(タイプ)という考え方があるかどうかです。型とは、値がどのような種類のデータなのかを表すものです。たとえば数字、文字、真偽値などを種類として区別します。
JavaScriptでは、型を意識せずに自由に変えることができます。柔軟ですが、間違った値を扱ってしまうと動作中にエラーが発生しやすいという問題があります。
一方TypeScriptでは、変数に決められた型を設定できます。型を決めておくことで、間違った使い方を事前に防ぐことができます。まるで、子供向けのおもちゃのブロックで、丸い穴には丸いブロック、四角い穴には四角いブロックしか入らないように制限するイメージです。
3. 具体例で違いを見てみよう
同じ処理をJavaScriptとTypeScriptで書き比べてみましょう。
JavaScriptの場合(型がない)
let price = 1000;
price = "こんにちは";
console.log(price);
JavaScriptでは、このように数字の変数に文字列を入れてもエラーになりません。実行すると、予期しない動作になる危険があります。
TypeScriptの場合(型を利用)
let price: number = 1000;
price = "こんにちは"; // エラーになる
TypeScriptでは、numberと指定した変数に文字を代入すると、コンパイルの段階でエラーになり、間違いをすぐに発見できます。
4. TypeScriptが選ばれる理由
TypeScriptは、世界中の開発者から支持されており、多くの人気サービスで採用されています。その理由は、大規模な開発で間違いを防ぎやすく、保守がしやすいという点にあります。
プログラムが大きくなると、多くの人が同じコードを編集するようになります。JavaScriptのように自由度が高すぎると言葉の意味が勝手に変わってしまうような状態になり、エラーが増えることがあります。
TypeScriptは、データの流れを明確にし、間違った値の利用を防ぐことで、安心して開発を続けることができます。特に、品質を求められるビジネスシステムや長期的に動かす製品では、そのメリットがとても大きいです。
5. TypeScriptとJavaScriptはどちらを学ぶべき?
初心者のうちは、まずJavaScriptで基本的な動きや考え方を理解し、そのあとでTypeScriptにチャレンジする流れがおすすめです。TypeScriptはJavaScriptの知識を前提にしているため、基礎があるとスムーズに理解できます。
ただし、最初からTypeScriptを学ぶこともまったく問題ありません。型の考え方を最初から身につけることで、より安全で綺麗なコードを書く習慣を身につけられます。
実際、最近では初めからTypeScriptで開発を始める企業も増えています。
まとめ
TypeScriptとJavaScriptの違いを振り返る
この記事では、TypeScriptとJavaScriptの違いについて、初心者にも分かりやすい形で比較してきました。両者は名前が似ているため同じものだと思われがちですが、実際には役割や考え方に明確な違いがあります。JavaScriptはそのままブラウザで動作するプログラミング言語であり、WebサイトやWebアプリケーションの基本として長年使われてきました。一方でTypeScriptは、JavaScriptをより安全に、より分かりやすく書くために作られた言語です。
特に重要なのが「型」という考え方です。JavaScriptでは変数の中身が途中で変わっても問題なく動いてしまいますが、それが原因で思わぬエラーが発生することがあります。TypeScriptではあらかじめ変数や関数の型を決めておくことで、間違った使い方をした時点で気づくことができます。これは初心者にとっても大きな助けになり、プログラムの理解を深めるきっかけにもなります。
学習と実務の両方で役立つ考え方
TypeScriptは、単にエラーを防ぐためだけの言語ではありません。コードを読む人にとって「この値には何が入るのか」「この関数は何を返すのか」が一目で分かるようになります。そのため、チーム開発や長期間運用するシステムでは特に力を発揮します。JavaScriptだけで書かれたコードでは、書いた本人しか意図が分からない状態になりがちですが、TypeScriptでは型が設計図のような役割を果たします。
初心者の段階でこの考え方に触れておくと、後から学ぶフレームワークやライブラリの理解もスムーズになります。ReactやVue、Node.jsなど、多くの現場でTypeScriptが使われている理由も、こうした分かりやすさと安全性にあります。
まとめとしてのサンプルイメージ
TypeScriptでは、型を意識したシンプルな書き方をするだけでも、JavaScriptとの差を実感できます。次の例は、値の扱いを明確にする基本的な考え方を示したものです。
let message: string = "こんにちは";
message = "TypeScriptの基本を学ぶ";
console.log(message);
このように型を指定することで、意図しない値が代入されるのを防ぎ、安心して処理を進めることができます。小さな積み重ねですが、これが後々大きな違いとなって現れます。
生徒「TypeScriptとJavaScriptは似ているけれど、考え方が結構違うんですね。」
先生「そうですね。TypeScriptはJavaScriptを土台にして、間違いに気づきやすくした言語だと考えると良いですよ。」
生徒「型があることで、プログラムの意味が分かりやすくなるのが印象的でした。」
先生「それが大きなポイントです。読む人にも優しいコードになるので、後から見返したときにも助かります。」
生徒「最初はJavaScriptから始めて、慣れたらTypeScriptに進むのも良さそうですね。」
先生「はい。その流れでも大丈夫ですし、最初からTypeScriptに挑戦するのもおすすめです。大切なのは、安全に考えながらコードを書く習慣を身につけることです。」