TypeScriptの構文はJSに比べて難しい?初心者のつまずきポイント
生徒
「TypeScriptってJavaScriptより難しいって聞いたんですが、本当ですか?」
先生
「JavaScriptより書くことが少し増えるので、最初は難しく感じやすいですね。」
生徒
「パソコンもあまり触ったことがないので、構文って聞くだけで不安です…」
先生
「大丈夫ですよ。つまずきやすいポイントを一つずつ見ていけば、ゆっくり理解できます。」
1. TypeScriptの構文は本当に難しいのか?
TypeScriptは、JavaScriptをベースに作られたプログラミング言語です。そのため、基本の書き方や動きはJavaScriptとほとんど同じです。 それでも「TypeScriptは難しい」と感じる初心者が多い理由は、構文が増えるからです。 構文とは「こう書いてください」という文のルールのことです。日本語で言えば、主語や述語の順番のようなものです。
JavaScriptでは、ある程度あいまいな書き方でも動きますが、TypeScriptでは「ここには何が入るのか」をはっきり書く必要があります。 この違いが、最初につまずく原因になります。
2. 型を書く必要があることが最初の壁
TypeScript最大の特徴は「型」です。型とは「この箱には何が入るのか」を決めるラベルのようなものです。 例えば、数字専用の箱、文字専用の箱といったイメージです。 JavaScriptでは箱に何を入れても怒られませんが、TypeScriptでは事前に決めたもの以外を入れるとエラーになります。
let age: number = 20;
age = 25;
このように「: number」と書くのが、初心者にとって最初のつまずきポイントです。 「なぜわざわざ書くのか」と疑問に思いやすいですが、これは間違いを早く見つけるための仕組みです。
3. JavaScriptでは動くのにTypeScriptで怒られる理由
JavaScriptで書いたコードをTypeScriptに持ってくると、エラーがたくさん出て驚くことがあります。 これはTypeScriptが「実行前に間違いをチェックしてくれる先生」のような存在だからです。
let price: number = 100;
price = "無料";
Type 'string' is not assignable to type 'number'.
このエラー文は「文字は数字の箱に入れられません」という意味です。 英語で表示されるため怖く見えますが、内容はとても単純です。 エラーは敵ではなく、ミスを教えてくれる案内板だと考えると理解しやすくなります。
4. 初心者が混乱しやすい記号と書き方
TypeScriptでは「:」「?」「|」など、見慣れない記号が増えます。 これが構文が難しいと感じる大きな原因です。 例えば「?」は「あってもなくてもいい」という意味を持ちます。 日本語で言うと「省略しても大丈夫」というニュアンスです。
let name?: string;
このコードは「名前は文字だけど、入っていなくても問題ない」という意味になります。 一つひとつの記号の意味を、記号そのものではなく言葉に置き換えて理解することが大切です。
5. エラー表示が多くて不安になる問題
TypeScriptを使うと、画面に赤い線やエラーメッセージがたくさん表示されます。 プログラミング未経験の人ほど「壊れた」と感じてしまいがちです。 しかし、これは動かなくなったのではなく「今のうちに直しておこう」と教えてくれている状態です。
JavaScriptの場合は、実行して初めてエラーが出ますが、TypeScriptでは書いている途中で知らせてくれます。 これは自転車の補助輪のようなもので、慣れるまで支えてくれる存在です。
6. 構文が増える=難しいではない
TypeScriptは確かに書く量が増えます。 しかし、それは「説明を省かない文章を書く」ことに近いです。 最初は面倒に感じますが、後から読み返したときに意味が分かりやすくなります。
特に初心者にとっては、自分が何を書いているのかを整理する助けになります。 構文の難しさは、慣れの問題が大きく、内容そのものは決して複雑ではありません。
7. TypeScriptは初心者を守るための言語
TypeScriptは上級者向けと思われがちですが、実は初心者のミスを減らすために作られています。 曖昧な書き方を許さないことで「何となく動いた」を防いでくれます。
パソコン操作に慣れていない人ほど、TypeScriptのルールは道しるべになります。 構文が多いことは、迷わないための標識が多いということでもあります。