TypeScriptとJavaScriptのデバッグ方法の違いをやさしく解説!初心者でも安心して原因を見つけよう
生徒
「プログラムが動かないときって、どうやって間違いを探せばいいんですか?」
先生
「その作業をデバッグと言います。TypeScriptとJavaScriptでは、そのやり方に違いがあるんですよ。」
生徒
「同じように見えるのに、何が違うんですか?」
先生
「エラーに気づくタイミングと、原因の見つけやすさが大きく違います。順番に見ていきましょう。」
1. デバッグとは何をする作業なのか?
デバッグとは、プログラムが思った通りに動かない原因を見つけて直す作業のことです。 料理に例えると、味が変になったときに「塩を入れすぎたのか」「火が強すぎたのか」を確認する作業に近いです。 プログラミングでは、文字の打ち間違いや、数字の扱い方のミスなどが原因になります。 初心者のうちは、どこが間違っているのか分からず不安になりがちですが、デバッグの考え方を知ると落ち着いて対応できるようになります。
2. JavaScriptのデバッグ方法の特徴
JavaScriptは、実行してみて初めてエラーに気づく言語です。 つまり、プログラムを書いて保存しただけでは、正しいかどうかは分かりません。 実際に動かしたときに、画面が止まったり、エラーメッセージが表示されたりして初めて問題に気づきます。
これは、自転車に乗りながら「ここは段差だった」と気づくようなものです。 ぶつかってから原因を探すため、初心者にとっては少し怖く感じることがあります。
let price = 100;
price.toUpperCase();
上のコードは一見問題なさそうですが、実行するとエラーになります。 数字には文字を大文字にする機能がないためです。 JavaScriptでは、このエラーは実行時エラーと呼ばれ、動かして初めて分かります。
3. TypeScriptのデバッグ方法の特徴
TypeScriptでは、プログラムを実行する前に間違いを教えてくれる仕組みがあります。 これを型チェックと言います。 型とは、「この箱には数字が入る」「ここには文字が入る」というルールのことです。
電車に例えると、改札で切符を確認してからホームに入るようなものです。 問題があれば、動かす前に止めてくれるため、大きな失敗を防げます。
let price: number = 100;
price.toUpperCase();
この場合、TypeScriptは「数字に対して、この操作はできません」と教えてくれます。 そのため、実行する前に修正でき、デバッグがとても楽になります。
4. エラーメッセージの分かりやすさの違い
JavaScriptのエラーメッセージは、英語が多く、初心者には難しく感じやすいです。 どこが悪いのか、自分で探す必要があります。
一方TypeScriptは、「どの行の」「どの部分が」「なぜダメなのか」を比較的丁寧に示してくれます。 先生が横で指をさしながら説明してくれる感覚に近いです。
5. console.logを使った基本的なデバッグ
JavaScriptでもTypeScriptでも使える基本的なデバッグ方法がconsole.logです。 これは、途中の値を画面に表示して確認する方法です。 算数で途中式を書くのと同じで、考え方を見える形にできます。
let total = 0;
total = total + 10;
console.log(total);
10
TypeScriptでは、ここでも型の情報があるため、「想定と違う値」そのものを作りにくくなります。 その結果、console.logに頼りすぎなくても原因を見つけやすくなります。
6. デバッグの考え方の違いが設計に与える影響
JavaScriptでは、「まず動かして、あとで直す」考え方になりやすいです。 小さなプログラムなら問題ありませんが、規模が大きくなると原因探しが大変になります。
TypeScriptでは、「最初に間違えにくい形を作る」考え方になります。 デバッグは後始末ではなく、事前確認に近い作業になります。 この違いが、安心して長く使えるプログラムにつながります。
7. 初心者にとってどちらのデバッグが安心か
プログラミング未経験者にとって、エラーはとても不安なものです。 何が起きているのか分からない状態が一番つらいからです。
TypeScriptは、エラーを早めに、はっきり伝えてくれるため、 「何が分からないのかが分かる」状態を作ってくれます。 その結果、デバッグの練習もしやすくなり、理解が少しずつ積み重なっていきます。