カテゴリ: TypeScript 更新日: 2025/12/16

JavaScriptからTypeScriptへの段階的移行方法を丁寧ガイド!初心者でもできる導入ステップ

JavaScriptからTypeScriptへの段階的移行方法
JavaScriptからTypeScriptへの段階的移行方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「JavaScriptで作っているアプリを、途中からTypeScriptに変えることってできますか?全部作り直さないとダメですか?」

先生

「全部作り直す必要はありません。TypeScriptは、JavaScriptから少しずつ移行できる仕組みがあります。段階的に移行できます。」

生徒

「途中から導入できるなら安心です!どんな手順で進めればいいですか?」

先生

「それでは、JavaScriptからTypeScriptへ移行する基本的なステップを順番に説明していきましょう。」

1. なぜ段階的移行が重要なのか?

1. なぜ段階的移行が重要なのか?
1. なぜ段階的移行が重要なのか?

JavaScriptからTypeScriptへ移行する目的は、プログラムの信頼性を高め、エラーを事前に防ぐ型安全性を手に入れることです。TypeScriptは、変数や関数のデータの種類を指定できることで、予期しない動作やバグを見つけやすくなります。しかし、既にJavaScriptで書かれた大きなアプリケーションを一気に書き換えるのは、時間も労力も大きくかかります。

そこで便利なのが段階的移行です。TypeScriptは、JavaScriptのコードをそのまま受け入れる設計になっているため、プロジェクト全体を止めることなく少しずつ置き換えることができます。まるで古い家を全部壊すのではなく、部屋ごとにリフォームしていくようなイメージです。

2. TypeScriptを導入するための基本ステップ

2. TypeScriptを導入するための基本ステップ
2. TypeScriptを導入するための基本ステップ

ここでは、JavaScriptのプロジェクトにTypeScriptを追加して移行を始める方法を説明します。難しそうに聞こえても、ひとつずつ進めれば問題ありません。

3. TypeScriptをインストールして設定する

3. TypeScriptをインストールして設定する
3. TypeScriptをインストールして設定する

まずは、TypeScriptコンパイラ(tsc)をインストールします。コンパイラとは、TypeScriptをJavaScriptに変換するためのツールです。TypeScriptはそのままではブラウザで動かすことができないため、JavaScriptに変換する仕組みが必要なのです。


npm install typescript --save-dev
npx tsc --init

このコマンドを実行すると、tsconfig.jsonという設定ファイルが作成されます。このファイルには、TypeScriptの動作ルールが記述され、移行を進める上で重要な役割を持ちます。

4. JavaScriptをそのままTypeScriptに読み込ませる設定

4. JavaScriptをそのままTypeScriptに読み込ませる設定
4. JavaScriptをそのままTypeScriptに読み込ませる設定

段階的移行の最初のステップとして、まずは既存のJavaScriptファイルをTypeScriptの管理下に置きます。tsconfig.jsonに以下を追加します。


{
  "allowJs": true,
  "checkJs": false
}

allowJsはJavaScriptファイルを読み込む設定で、checkJsはJavaScript内の型チェックを行うかどうかを決めます。まずはエラーを大量に出さないようにfalseにするのが一般的な流れです。

5. JavaScriptファイルをTypeScript(.ts)に変えていく

5. JavaScriptファイルをTypeScript(.ts)に変えていく
5. JavaScriptファイルをTypeScript(.ts)に変えていく

準備が整ったら、少しずつファイル名を.jsから.tsへ変更します。最初は簡単な機能から始めるのが良い方法です。


// JavaScriptから変換したサンプル
function add(a, b) {
    return a + b;
}

次に型を加えて、TypeScriptの効果を実感していきましょう。


function add(a: number, b: number): number {
    return a + b;
}

このように、型を指定することで、文字列と数値を混ぜて起きるエラーなどを事前に防げるようになります。

6. 型エラーを修正しながら改善していく

6. 型エラーを修正しながら改善していく
6. 型エラーを修正しながら改善していく

移行を進めると、TypeScriptがエラーを表示することがあります。しかし、これは失敗ではありません。将来のバグを未然に発見している証拠で、プログラムの品質がどんどん向上している状態です。

エラーをひとつずつ解決していくことで、コードの理解も深まり、より安全で安定したアプリケーションに仕上がります。

7. gradually strict(厳格化)してレベルアップする

7. gradually strict(厳格化)してレベルアップする
7. gradually strict(厳格化)してレベルアップする

最初はエラーが出ないように軽い設定で始め、慣れてきたらstrict: trueを設定して厳しいチェックに切り替えます。これは、スポーツでいきなり全力トレーニングをせず、最初は軽く体を慣らしてから強度を上げるのと同じ考え方です。


{
  "strict": true
}

8. 段階的移行の全体イメージ

8. 段階的移行の全体イメージ
8. 段階的移行の全体イメージ
  • TypeScriptをインストールする
  • tsconfig.jsonを設定する
  • JavaScriptのまま動かす
  • .js → .tsへ1ファイルずつ置き換え
  • 型を追加し、安全なコードに改善する
  • strict設定で品質強化

この方法なら、既存の開発を止めずにTypeScriptへ移行できます。

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